希望の灯り2019/04/13


希望の灯り

「希望の灯り」 Bunkamura ル・シネマ
ライプツィヒ近郊の田舎町に建つ巨大スーパー。腕や首にタトゥーの入れている青年クリスティアン(フランツ・ロゴフスキ)が、在庫管理係として働き始める。仕事を教えてくれるブルーノ(ペーター・クルト)や、隣りの菓子を管理している年上の女性マリオン(サンドラ・フラー)など。無口なクリスティアンに対し、適当な距離をおきつつも、優しくしてくれる従業員たち。
つつましやかな日常の中でも、喜びや悲哀があります。整然と並べられた商品の間をフォークリフトが行き来しています。毎日の仕事や生活を丁寧に描いていて、音楽も風景も美しいです。カラりとした天気はなく、いつもどんよりとしているけど、構図や色合いが絵画のようでした。
なにげない日常や、ささやかな楽しさ、こういう映画が好きです。そんなにすごいことをするわけでもないけど、クリスマスにはみんなちょっとうかれています。
主人公は、必要以上に口を聞かず、でも真面目に働きます。ホアキン・フェニックスの若い頃みたいな感じで、似ています。不慣れなフォークリフトの運転や、昔の悪い仲間の存在などで、ちょっとハラハラしますけど、彼を応援したくなる映画でした。だんだん成長しているのを見てうれしくなります。

★★★★★ 5-

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