村上海賊の娘 四2019/04/10


村上海賊の娘 四

「村上海賊の娘 四」 和田 竜・著 新潮文庫
難波海の睨み合いが終わる時、夜陰に浮かび上がったわずか五十艘の船団。能島村上の姫、景の初陣である。木津川合戦が始まった……。完結編。
海賊たちの戦いぶりが、細かく描かれてクライマックスとなりました。陸での戦いとは違う、いろいろな戦法があり、激しい戦いで、血みどろでした。どちらに勝ちが転ぶのか、ちょっとしたことで、優位な方が変わっていきます。
同じ作家の和田竜の「のぼうの城」よりも、長いし読みづらくも感じました。
でも、強い女性が出てきて活躍するというのは面白かったです。タイトルになっている娘だけが中心ではなく、この時代の合戦に参加したそれぞれが、敵も味方も描かれていました。