もののけ本所深川事件帖 オサキと骸骨幽霊2019/02/20


オサキと骸骨幽霊

「もののけ本所深川事件帖 オサキと外国幽霊」 高橋 由太・著 宝島文庫
献残屋の手代・周吉はオサキという妖狐に憑かれているオサキモチ。災厄が起こるといわれるオサキモチゆえに、店主の娘・お琴のことが好きでも、恋文を渡せない。その文が墓地まで飛ばされ、墓の下から現れた幽霊・朱里が自分宛てだと勘違い。朱里と結婚させられそうになる。店に帰れなくなった周吉は骸骨幽霊たちを成仏させようと、この世に思い残していることを探ろうとする。町では極悪非道の畜生働きが跋扈し、周吉の店にも危機が迫る。
シリーズ第6弾。お琴に気持ちが伝えられないまま、墓地に捕らわれて、暮らすようになる主人公。そこにいる幽霊たちの過去の話が中心になります。前から登場しているすご腕の老剣士の蜘蛛ノ介のことも、明らかになっていきます。お団子好きで、一番初めに出てきた時もだんご屋で、おいしそうに食べていたけど
、こういうことだったのかと思いました。ちゃんと後の話まで考えて構成されているのだなぁと、あたりまえだろうけど、思ったのでした。今後、周吉とオサキの関係がどうなっていくのか、気になります。

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