天国でまた会おう 上下2019/02/13


天国でまた会おう

「天国でまた会おう」 上・下 ピエール・ルメートル・著 早川文庫
第一次世界大戦。休戦が近いとされる西部戦線。上官プラデルの陰謀でアルベールは、戦場に生き埋めにされてしまう。そのとき彼を助けたのは、絵の上手い青年エドゥアールだった。しかし、エドゥアールも顔に大怪我を負い、生死の境をさまよう。なんとか生きのびた2人。戦後、アルベールは生活のために身を粉にして働き、家族との関係を断ったエドゥアールの生活を支えた。そんな彼にエドゥアールが提案したのは、途方もない詐欺の計画だった……。
今度、映画が公開されるというので、前から買ってあった本ですが、公開前に読んでみようと思いました。読んでから見る派です。映画を見るかどうかは読んでから、決めようと思って。
卑劣な上官プラデルに対する、復讐物語なのかと思えば、それほどわかりやすくスムーズには進みません。いろいろなことが絡みあっていました。
真面目で気が弱いアルベールと、お金持ちの息子だったエドゥアールが対照的でした。命を救ってくれたエドゥアールのために、世話をやくアルベール。アルベールを助けたが為に、大怪我をしてしまったエドゥアール。もともとは顔見知り程度の関係だったのだけど、不思議な縁を感じます。国家をゆるがす詐欺事件の行方は、アルベール同様にビクビクして見守っていきました。それほど明るい話ではないけど、これを映画にするとしたら、どうなるのだろうと思いました。映画を見た方が登場人物の心情を理解しやすくなるかもしれません。前売り券を買いにいこう。

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