もののけ本所深川事件帖 オサキ鰻大食い合戦へ2019/01/20


オサキ鰻大食い合戦へ

「もののけ本所深川事件帖 オサキ鰻大食い合戦へ」 高橋 由太・著 宝島文庫
 江戸・本所深川で献上品の売買を行う献残屋の手代・周吉。彼は妖狐のオサキに憑かれたオサキモチ。近頃は放火魔が町を騒がせている。ある日、預かり物の高級掛け軸が燃やされて、店は倒産の危機に。周吉とオサキは百両の賞金を目当てに“鰻の大食い合戦”への出場を決意する。
もののけ本所深川事件帖シリーズ第2弾。
1冊目を読んでから、少し時間があきました。いつも小さくなって懐に入っているオサキは、あまりいうことをきかないペットのようにも感じます。でも、いざとなると頼りになりますし、いつも周吉をからかっているようでも、小さい頃に家族をなくしている周吉にとっても家族のような存在です。オサキがいることで、食べ物を食べてもお腹がいっぱいにならないので、大食い合戦に出るのだが、他の出場者もいろいろ事情を抱えていたり、強敵揃いです。周吉にとっては、江戸へ出てきて、唯一の自分の居場所である店を守りたいので、賞金を自分の為でなく、店のために目指します。果たして結果は、放火魔の正体は?と興味深く読み進めました。
オサキの好物の油揚げがおいしそうです。