花だより みをつくし料理帖 特別巻2018/12/18



花だより みをつくし料理帖 特別巻

「花だより みをつくし料理帖 特別巻」 髙田 郁・著 ハルキ文庫
シリーズ完結から四年、登場人物たちのその後の話。
澪が大坂に戻ったのち、文政五年(一八二二年)春から翌年初午にかけての物語。店主・種市とつる家の面々を廻る、表題作「花だより」。澪のかつての想いびと、御膳奉行の小野寺数馬の暮らしを綴った「涼風あり」。あさひ太夫の名を捨て、生家の再建を果たしてのちの野江を描いた「秋燕」。澪と源斉夫婦が危機を乗り越えて絆を深めていく「月の船を漕ぐ」。
シリーズでは主人公の澪が中心だったけど、この本は他の人が語り手になっていることが多くて新鮮でした。人気シリーズだけに、その後のことが気になっていたので、ファンにはうれしい1冊だと思います。澪がなかなか出てこなかったけど、どの話も面白かったです。