猫除け 古道具屋 皆塵堂2018/10/24


猫除け 古道具屋 皆塵堂

「猫除け 古道具屋 皆塵堂」 輪渡 颯介・著 講談社文庫
妻と母の待つ村に帰る日を心待ちにして、慣れぬ呉服屋勤めを終えた庄三郎は、村で悲惨な目に遭ってしまう。古道具屋皆塵堂の店主・伊平次と出会い、店に居候し、仕事を手伝うようになるが、なかなか立ち直れない。そして巷では、猫好きの棒手振りの巳之助が激怒する、猫をいたぶる事件が起こっていた。
シリーズ第2弾。前回は皆塵堂に修業に来た太一郎が中心だったけど、2巻目は新しく登場した庄三郎が主に語り手になっている。庄三郎は真面目だがおっとりとしていて、人に騙されやすく、むくわれていない人生を歩んでいた。太一郎は自分の店に戻って若旦那として落ち着いているが、幽霊が見えるので、皆塵堂の曰くある品のことで、相談を受けたり、忠告したりして協力している。
猫を虐待している男を相手に、太一郎の幼なじみ・巳之助もたくさん出てきて、活躍してくれます。面白いシリーズだと思います。