チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛2018/10/10


チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛

「チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛」 YEBISU GARDEN CINEMA
17世紀オランダ。修道院育ちのソフィア(アリシア・ビキャンデル)は親子のように年の離れた豪商コルネリス(クリストフ・ヴァルツ)と結婚し、豊かで安定した暮らしを送っていた。ある日、コルネリスが夫婦の肖像画を無名の画家ヤン(デイン・デハーン)に依頼する。若く情熱的なヤンとソフィアはすぐに恋に落ちる。2人の未来のためにとった行動が、女中や医者を巻き込んで、思わぬ方向へ運命が転がっていく……。
球根ひとつの値段が邸宅一軒分の価値になったという、世界最古の経済バブルともいわれる17世紀の 「チューリップバブル」を背景に、フェルメールの絵画のような世界が展開していきます。ポスターやチラシの写真は、まさにフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」のような色合いです。フェルメールだけでなく、私はレンブラントの絵の世界が動きだしたかのように感じました。話は不倫もので、スリリングなんですけど、話よりも芸術性だけでも、とても楽しめました。アリシア・ヴィキャンデル美しいです。デイン・デハーンも好きです。カーラ・デルビーニュに出演していたので「ヴァレリアン」の2人が立場の違う役で不思議な感じがしました。希少な花の色を出すチューリップの球根の値段が高騰して、バブルのような時があったのは初めて知りました。まさに熱病のように値上がって、冷めていくのは、日本のバブルのようです。

★★★★☆ 4+