歌川国芳猫づくし2018/09/14


歌川国芳猫づくし

「歌川国芳猫づくし」 風野 真知雄 文春文庫
江戸後期を代表する浮世絵師、歌川国芳。猫好きで有名で、8匹の猫と、個性豊かな弟子たちに囲まれた生活。そんな国芳のまわりでは、猫にまつわる事件がおきている……。
ペリー来航や葛飾北斎も亡くなっている時代になっています。大きな事件はないけど、国芳の周囲の出来事、ちょっとミステリー仕立てでした。その中でも国芳の好きだった人や、兄弟弟子の広重の関係など、国芳の人柄や考え方がわかります。先日見に行った国芳の弟子の月岡芳年展の記憶も新しいので、登場するとうれしくなります。
河治和香の国芳一門浮世絵草紙とは、また違った国芳像でしたが、国芳に興味があるので、良かったです。浮世絵好きな人にはより面白く読めるのではと思いました。