舞う百日紅 上絵師律の似面絵帖2018/09/04


舞う百日紅

「舞う百日紅 上絵師律の似面絵帖」 知野 みさき・著 光文社文庫
シリーズ第二弾。亡き父の跡を継ぎ、上絵師として身を立てたい律だが、ままならず落ち込むことも多い。幼馴染みへの想いも、深く胸に秘めるばかりだ。しかし副業の似面絵の評判は上々で、次々と注文が舞い込んでいた。そんな折、母を殺めた辻斬りの似面絵そっくりな男に出会う……。
ひたむきに精進しているが、思い通りに仕事はできず、しかし、少しづつ認められつつあります。両親の死に関わるかもしれない男をみつけようと、女の身でありながら、こっそりさぐっています。幼馴染みや、隣人、律を気づかってくれる周囲の人や、厳しいけれど仕事を与え指導してくれている女将さんもいて、恵まれていると思いました。気がつくと、グイグイと読んでいました。
そういえば、百日紅(サルスベリ)の花が咲いているのを近頃、よく見かけます。