紋ちらしのお玉2018/07/28


紋ちらしのお玉

「紋ちらしのお玉」 河治 和香・著 角川文庫
花魁と違い、芸は売っても体は売らない。それが芸者。が、江戸・柳橋の売れっ子芸者、お玉は、お座敷に出る裏で、ひそかに男に抱かれている。身分ある武家や、時には大名の相手もする。そして相手の家紋を、気心の知れた女刺青師の多緒に、体のいちばん奥に彫ってもらっていた……。
幕末で、歴史上の人物も出てきて、お玉と関わりを持っていきます。肝のすわっている主人公が魅力的でした。芸者の生活や風習がわかります。
シリーズになっているようなので、次の本を読みたいと思いました。