女と男の観覧車 ― 2018/06/24

「女と男の観覧車」 丸の内ピカデリー
1950年代、ニューヨークのコニーアイランド。遊園地内にあるレストランで働いている元女優のジニー(ケイト・ウィンスレット)は、再婚同士で結ばれた回転木馬操縦係の夫・ハンプティ(ジム・ベルーシ)と、ジニーの連れ子である息子のリッチーと3人で、遊園地内の安い部屋で暮らしている。ハンプティとの平凡な毎日に失望しているジニーは夫に隠れて、海岸で監視員のアルバイトをしながら劇作家を目指しているミッキー(ジャスティン・ティンバーレイク)と不倫していた。ミッキーとの未来に夢を見ていたジニーだったが、ギャングと駆け落ちして音信不通になっていたハンプティの娘キャロライナ(ジュノー・テンプル)の出現により、すべてが大きく狂い出していく。
この映画のチラシのケイト・ウィンスレットは、人魚っぽいポーズだなぁと思っていたけど、映画の中では、色っぽいけど、疲れた中年のおばさんという感じでした。そういう役を演じても上手いです。夫の前妻との娘が現れて、若い恋人の目がそっちに移ってしまうと、ムラムラと嫉妬の炎が、ドロドロとした不倫の話になっていくけど、男女4人の人間模様は面白かったです。思い通りにならず、子どもは問題ばかり起こし、いつでもイライラしているジニー。でも冷静に考えれば息子の問題も自分にあるのだろうし、昔の自分が忘れられず、虚栄心だけは人一倍。好きになれないです。しかしウディ・アレン監督の手にかかるとおしゃれな映画に見えてしまうのが不思議です。コニーアイランドは、アメリカ映画によく出てくるけど、とてもステキに撮っていました。風景が良かったです。空や海、レストラン、不満を言っているけど、主人公の家はおしゃれに見えました。観覧車を見ながら生活するのはかっこいいです。そういえば「ワンダー君は太陽」もコニーアイランドが出てきました。
ウディ・アレン映画の中では「ブルー・ジャスミン」に近いと思いました。
★★★★☆ 4

映画館ロビーにケイト・ウィンスレットの衣装が展示されていました。
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