まるまるの毬2018/06/07


まるまるの毬

「まるまるの毬(いが)」 西條 奈加・著 講談社文庫
親子三代で菓子を商う「南星屋(なんぼしや)」は、売り切れご免の繁盛店。
武家の身分から転身し職人となった治兵衛を店主に、出戻り娘のお永、その娘で
治兵衛の孫にあたる看板娘のお君で切り盛りしている。
諸国の菓子に通じていて日替わりで売り出す菓子は、おいしくて庶民の懐にも優しい。しかし、この一家にはある秘密があった……。
各章が菓子の名前になっています。
「カスドース」「若みどり」「まるまるの毬」「大鶉」「梅枝」「松の風」「南天月」
どんなのかと楽しみで、読んでみると、どれもおいしそうです。和菓子が食べたくなります。
真面目にひたむきに菓子を作っている一家の人情時代小説で、面白かったです。まだ話が続いていっても良さそうな感じでした。
吉川英治文学新人賞受賞作。

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