ウイスキーと2人の花嫁2018/02/22


ウイスキーと2人の花嫁

「ウイスキーと2人の花嫁」 ヒューマントラストシネマ有楽町
第2次世界大戦中のスコットランド。戦況悪化のあおりを受けてウイスキーの配給が止められたトディー島の住民たちは、すっかり無気力に陥っていた。島の郵便局長ジョセフの長女ペギーと次女カトリーナはそれぞれ恋人との結婚を望んでいた。結婚式のお祝いにはウイスキーが必要。そんな中、輸出用に5万ケースものウイスキーを積んだニューヨーク行きの貨物船が島の近くで座礁する。これを神様からの贈り物だと捉えた島民たちは、禁制品のウイスキーを、みんなで取りに行く……。
ウイスキーを心から愛する地元住民たちの騒動を軽妙なタッチで描いています。音楽が明るくて、ケルトっぽくて良い雰囲気でした。結婚を望んでいる姉妹は、はじめから恋人もいます。娘たちの父親は、2人が結婚して家を出てしまうのを寂しく思っています。ウイスキーがとてもおいしそうに見える映画でした。ウイスキーが人生の喜びの象徴のようでもありました。安息日には教会で祈ること以外のことはしてはいけないということで、国民性の違いを感じました。そんなところも新鮮でした。実話を基にしているのだそうです。ウイスキー好きな人にはおすすめしたいです。短い映画のわりには、のんびりとしたところもあって、ほっこりとする映画でした。

★★★☆☆ 3+