黒書院の六兵衛 上2018/02/02


黒書院の六兵衛 上

「黒書院の六兵衛 上」 浅田 次郎・著 文春文庫
江戸城明け渡し迫る中、開城のため、官軍のにわか先遣隊長として、送り込まれた尾張徳川家・徒組頭の加倉井隼人。勝安房守に伴われ宿直部屋で見たのは、無言で居座る御書院番士だった。ここで悶着を起こしては江戸が戦に。腕ずくで引きずり出してはならぬとの西郷隆盛の命もあり、加倉井隼人らは、困ってしまう。
無言で居座っている者は、何者で目的は……。
まだ上巻なので、わからないことが多いですが、タイトルになっている六兵衛というのが、居座っている番士で、何も話さないのです。調べてみると、その人物について意外な事実がわかってきます。主人公は加倉井で、なんとか六兵衛を平和に出ていってもらおうとします。江戸城無血開場の時の出来事です。武士たちの上下関係などが難しいし、なかなか読み進んでいないですが、どのように展開してくのかだんだんと興味が出てきました。