ベロニカとの記憶2018/01/31


ベロニカとの記憶

「ベロニカとの記憶」 シネスイッチ銀座
60歳を過ぎ、ひとり静かに引退生活を送るトニー(ジム・ブロードベント)のもとに、ある日、見知らぬ弁護士から手紙が届く。40年前に別れた当時の恋人ベロニカ(シャーロット・ランプリング)の母親が亡くなり、トニーに遺品を遺しているという。トニーの親友のものだという。トニーは長い間忘れていた青春時代の記憶が呼び覚まされていき、若くして自殺した親友や初恋にまつわる真実をひも解いていく。
イギリス映画。「めぐり逢わせのお弁当」のインド出身のリテーシュ・バトラが監督しています。
青春時代のノスタルジーと、苦い思い出、現代では離婚した妻との間の娘の出産が近づいています。遺品は自殺した友人の遺品で、それには何が書かれていたのか、ベロニカと再会することができたが、それにより記憶は揺らぎはじめます。
過去の話が小出しに出てくるし、何故親友の遺品が、元カノの母から遺されたのかと、ミステリアスに話がすすんでいきました。
主人公がお年寄りなので、興味がわかない人もいるかもしれませんが、私は面白かったです。若くて生意気で、気取っていた時代、その後の親友の自殺。心を残しながら、別の人生を歩んでいくが、妻とは離婚してしまっています。でも、つかず離れずの良い関係でもありました。イギリスが好きなので、街並、家、地下鉄など、見ているのも楽しかったです。映像がきれいでした。「めぐり逢わせのお弁当」は、途中までは良かったけど、ちょっと尻つぼみだった印象だけど、「ベロニカとの記憶」は後味はすっきりしています。

★★★★☆ 4+