サクラの音がきこえる2018/01/17



「サクラの音がきこえる あるピアニストが遺した、パルティータ第二番ニ短調シャコンヌ」 浅羽 なつ・著 メディアワークス文庫
偉大なピアニストだった亡き父を未だに憎む智也に遺されたのは、440HzのAというたったひとつの音を聴きとる絶対音感だった。今は音楽から離れ利屋を営んでいる彼の元へ、ある日突然金髪の若者、英治が転がり込んでくる。英治はワケアリの過去を持つ一文無し。帰るあてもないので、仕事を手伝いながら居候となる。そんな彼らの所に、音楽学校の女子高生・奏恵から「音楽で感動させてください」という依頼が舞い込む……。
便利屋の仕事と、人間関係が密接に関わりあって、音楽にもつながっています。お金持ちで高飛車な奏恵だけど、いつのまにか仲良くなっていくのが不思議です。音楽に翻弄されながらも、同じことを共有し、いつしか居心地の良い場所になっていきます。センチメンタルなところもあるけど、音楽に詳しくなくても楽しめます。