ペテロの葬列2017/09/15

ペテロの葬列
「ペテロの葬列」 宮部 みゆき・著 集英社
杉村三郎シリーズ、第3弾。
今多コンツェルンのグループ広報室に勤める主人公・杉村三郎がバスジャックに遭遇。犯人は死亡し、人質は全員無事に救出された。その後、亡くなった犯人から慰謝料が届く。それは、人質になった時に犯人が約束していたものだった。犯人は天涯孤独の貧しい老人だったとされたが、元人質たちは、お金を受け取って良いものか、警察に届けるべきかと揺れ動く…。
バスジャック事件から、先がどうなるのか、ハラハラする展開でした。複雑に絡み合っていたし、職場の人間模様や、編集長の過去、主人公の家族の問題など、どんどん話が広がっていきました。長い話だけど、想像を超える内容で、面白かったです。笑えないですけどね。主人公の職場のビルに入っている喫茶店のマスターがいつも良い感じです。

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