ムーンライト2017/04/09

ムーンライト
「ムーンライト」 TOHOシネマズシャンテ
マイアミの貧困地域で暮らす内気な少年シャロンは、学校では“チビ”と呼ばれていじめられ、母親は麻薬常習者。そんな彼に優しく接してくれるのは、フアン夫妻と、唯一仲良くしてくれる友達のケヴィン。特にケヴィンには特別な感情を持っていた…。
シャロンという1人の人物を、成長に合わせて3人が演じています。少年、ティーンエイジャー、大人というように、彼の変化していく様が見ものです。姿は変わっても、純粋さは変わらずに持ち続けているのです。今までに見たことないタイプの映画かもしれません。説明は少ないけど、多くの感情が伝わってきました。カメラワークも斬新で、人物の周囲をグルグルと回ったりします。ケヴィンが大人になって働いている店がいかにもアメリカらしくて良かったです。木のテーブルやカウンター、窓にかかる赤と白のカーテン、ジュークボックスがある街のレストラン。アメリカならどこにでもありそうだけど、おしゃれに見えました。料理の黒いのは何だろうと思いました。

★★★★☆ 4+

コメント

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_ ここなつ映画レビュー - 2017/06/23 16:38

地味だけど、良作。良作だけど、胸が苦しい。アカデミー賞作品賞受賞の本作、事前知識など何も持たずに観に行った。つまり私が本作について知っている事と言えばアカデミー賞作品賞受賞作品だという事のみであった。ストーリーも展開もテーマも、ここまで何も知らずに観に行った作品は久方ぶりである。「好きな俳優が出てるからー」とか「◯◯監督の作品だからー」とか「香港(イタリアでもフランスでも何でも当て嵌められる)映画だからー」とかそういうものも一切持たず、ある種の潔さを持って鑑賞。しかしそういった点では「アカデミー賞作品賞だからー」という一点突破なので、それはそれである意味物凄い大義名分が掲げられたと言って...

_ 象のロケット - 2017/07/05 22:20

アメリカ・フロリダ州マイアミ。 麻薬に溺れる母親と暮らす内気な黒人少年シャロンはいじめられっ子で、麻薬ディーラーの男ファンと彼の恋人テレサ、そして同級生の少年ケヴィンだけが心を許せる相手だった。 …高校生になったシャロンとケヴィンは、月の輝く夜、初めてお互いの本当の気持ちに気づく。 ところが翌日、学校で事件が起こってしまう…。 ラブ・ストーリー。 R-15