映画 聲の形2016/09/08

映画 聲の形
「映画 聲(こえ)の形」 よみうりホール(試写会)
ガキ大将の小学生・石田将也のクラスに難聴の少女・西宮硝子が転校してくる。障がいのある硝子に初めは親切にしていたクラスメイトたちだったが、コミュニケーションに問題があって、次第に冷たく扱うようになる。将也も何かとちょっかいを出していて、硝子との間に起こった出来事がきっかけとなり、自分が周囲から孤立してしまう。それから5年、高校生になった将也は心を閉ざして生きていた。気がかりになっていた硝子のもとを訪れる…。
障がいのある硝子は、本来は明るくてかわいい女の子。みんなと仲良くなりたいと強く願っていたが、仲間外れにされてしまう。率先して悪口を言う子もいれば、同調して手をさしのべない子もいる。手をさしのべようとした子も、周囲の態度に耐えられなくなってしまう。どの子もそれほどの悪気はないのだ。将也だっていじめようと思っているわけでもないのだと思う。小、中学生時代ってこういう感じだったことを思い出す。将也も仲間はずれにされて、自分がしていたことを逆に周囲からされるようになる。チラシやポスターのビジュアルから想像していた話とはちょっと違う内容だった。大人になって反省したり、変化することもある。甘い青春物語と全然違っていた。新しく人間関係を築いたり、昔の友人との関係を修復したり、感動もあったし、面白かった。
あえてだと思うけど説明は少ない。将也の家にいる小さい女の子は、誰?実はお姉さんの子どもなんだけど、年の離れた妹かと思った。話が進むにつれていろいろなことがわかってくる。シリアスなだけではなく、笑えるところも多い。そのまま大きくなったら、考えなかったことも、自分の環境が変わってしまったことで、人との付き合い方がわからなくなってしまうのかもしれない。どうしたら友達なのか。友達とは何なのか。若い人に見てもらいたい映画。

★★★★☆ 4

コメント

トラックバック