蓮花の契り 出世花2016/06/17

蓮花の契り 出世花
「蓮花の契り 出世花」 髙田 郁・著 ハルキ文庫
先日読んだ「出世花」の続編。
下落合にある墓寺・青泉寺で、亡くなった人を弔う為、三昧聖として、湯灌場に立つ22歳になったお縁。前刊で、実母とめぐり逢ったのだが、暫くの間、お縁を母の許で預かりたいという申し出がある。小さい頃に自分を捨てた母とは、わだかまりがあるが、その話を受ける。町娘として生きるか、三昧聖として人生を全うするか、または他の道があるのか、人生の岐路に立つ。そんな中、永代橋での大事故が起こる…。
読んでいる方はお縁が幸せになることが一番の願いだけど、皆が望むことと、自分がしたいことは一致しないもの。ましてや自分がどう生きたいのかも、定まらない。読むのは面白かったけど、とにかく高潔な人が出てくる話でした。自分は足元にもおよびません。