嫌な女2016/05/20

嫌な女
「嫌な女」 桂 望実・著 光文社文庫
男性を詐欺まがいに魅了しては、金銭トラブルを引き起こす小谷夏子。その遠縁の弁護士・石田徹子は、夏子がトラブルを起こすたび、解決に引っぱり出される…。
もうすぐ映画も公開されるそうですが、この本の主人公というか中心となるのは、弁護士の徹子。いつもトラブルを抱え、弁護を依頼してくるのが遠縁の夏子なんだけど、小説の中では直接は出てきません。夏子のことを語る被害者や周囲の人間だけが出てきて、夏子の人物像がだんだんわかってくる。初めはどうしようもない困った人と思えていた夏子だけど、人を引き付ける魅力には長けていて、いつしか憎めない人となっていく。
時間の移り変わりが早く、弁護士になったばかりの徹子から、次の依頼がくるのは数年後、ベテランとなっていく徹子、夏子にも徹子にもその間にいろいろなことが起きている。それが何年も先まで、まるで女性の一生のように語られていく。徹子に自分を重ねてしまう人が多いのじゃないかな。
弁護士事務所の上司や事務員との結びつきもステキで、なにげない職場のつきあいや日常が、実は貴重な時間を過ごしていることをわからせてくれる。
最初の方はなかなかすすまなかったけど、とても良い本だと思いました。女性におすすめしたいです。

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