Spice -映画・本・美術の日記-

「帰ってきたヒトラー」　イイノホール（試写会）
ヒトラーの姿をした男が突如街に現れる。モノマネ芸人と思われ、テレビに出ることになる。長い沈黙の後、自信に満ちた演説を始め、ソックリと話題になり、テレビにひっぱりだこになる。そして大衆の心をつかんでいく。しかし、男の正体は、1945年から21世紀にタイムスリップしてきた本物のヒトラーだった…。
突飛な話だけど、コメディタッチで作られています。周囲はヒトラーになりきっている人と思っているのだが、ヒトラー本人は大真面目。現代の若者と接して、自分の思想を説いていく。
カルチャーギャップが見どころで、インターネットをしたり、マウスを初めて使ったり、薄型テレビに驚いたりします。
街中でゲリラ的に撮影しているところもあるようで、通行人などの顔にモザイクがかかっていたり、目の所を黒く隠してあるシーンが気になりました。メディアで、自分の思想などを伝えることができるようになった現代。演説の天才だったヒトラーは、現代でも影響力があるんだろうなぁと思いました。

★★★★☆　4-