マジカル・ガール2016/03/17

マジカル・ガール
「マジカル・ガール」 ヒューマントラストシネマ有楽町
白血病で余命わずかな少女アリシア(ルシア・ポシャン)は、日本のアニメ「魔法少女ユキコ」の大ファン。アリシアの願いは、ユキコのコスチュームを着たいということ。失業中の父ルイス(ルイス・ベルメホ)は高額なコスチュームを手に入れようと決意する。しかし、そんなルイスの行動が、心に闇を抱えた女性バルバラ(バルバラ・レニー)や元教師ダミアンらが巻き込まれていき、事態は思わぬ方向へ…。
まさに奇想天外な話で、夢中になってしまいました。残念ながら、そう思わない人もいたようで、映画館の中で大きないびきをかいていた人が若干1名いました。
犯罪ミステリーいうのかなんというか。ペドロ・アルモドバル監督ほど、カラフルな色合いではないけど、スペインのお国柄なのか共通するのは奇抜で練られたストーリー。本作が長編デビューのカルロス・ベルムト監督が脚本も担当。どんだけ日本をリスペクトしているのでしょうって思うほど、日本テイストが散りばめられていました。心温まる話ではなく、ブラックな内容でしたが、面白かったです。
みんな悪い人とは思えないのですが、負のスパイラルに巻き込まれていってしまうのです。

★★★★☆ 4+