しのぶ梅 着物始末暦2016/02/27

しのぶ梅
「しのぶ梅 着物始末暦」 中島 要・著 ハルキ文庫 
着物の染み抜き、洗いや染めとなんでもこなす着物の始末屋・余一は、職人としての腕もよく、男前だが、欲がなく人と関わろうとしない。
そんな余一の古馴染みで、柳原土手の古着屋・六助は、難ありの客ばかりを連れてくる。
余一の腕を疑いながらも、認めざる得なくなった呉服太物問屋の若旦那の綾太郎。余一に片思いをしている一膳飯屋の娘・お糸もいて、周囲は何かと騒がしいが、動じない余一。
人々が抱える悩みを着物にまつわる思いと共に、解決していく連作短篇。
「江戸の茶碗」が気に入ったので、他のシリーズを読みました。シリーズ1作目です。余一が中心となる物語だけど、語り手は話によって違うので、主人公という感じはしません。「江戸の茶碗」もそういう構成でした。
着物を直すことで、心のわだかまりをほぐしたり、困り事が、みごとに良い方向に変わったりするのです。探偵というわけではなく、アクションもないけど、面白かったです。たくさんの着物が出てくるので、文章からその美しさや特徴を勝手に想像しいています。
とても読みやすいので、サラリと読めました。サラリとしすぎて、もうひとつツッコんだ結末やクライマックスがほしいと思うところもあるけれど、これはまだ1冊目なので、今後の展開で、もっと響いてくることがあるのではと思っています。

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