2016/02/18

流
「流」 東山 彰良・著 講談社
1970年代の台湾。中国に起源を持つ家族で、主人公は17歳の少年・秋生(チョウシェン)。かわいがってくれた祖父が何者か殺された。暴力沙汰や友情、反抗、失敗、友情、初恋と秋生の青春とともに語られ、導かれるのは祖父の死の真相。
台湾と中国の関係や、その時代の流れに強く影響を受けています。
主人公の成長小説で、粗野だけど、力強く、最近は言わなくなった言葉だけど“バンカラ”な青春がギュッと詰め込まれています。
台湾で映画化してほしいと思いました。時代背景からして、日本に置き換えて作るのが難しい話です。昔の中国ってすごかったなぁ。
すごい満足した小説です。面白かったです。直木賞受賞作。

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