悲しみのイレーヌ2015/12/26

悲しみのイレーヌ
「悲しみのイレーヌ」 ピエール・ルメートル・著 文春文庫
残虐な殺人事件を追うパリ警視庁犯罪捜査部のカミーユ・ヴェルーヴェン刑事。
その異常な犯罪には符号があり、調べて行くと、共通している過去の事件が明らかになっていく…。
シリーズの2作目の「その女アレックス」が、先に日本では刊行されたため、そちらを先に読んだ人が多かったと思います。私もそうです。だから、最終的にはどうなるのかを知っています。こちらの本を先に読めば「この女アレックス」でのカミーユ刑事の人柄や、同僚刑事のことも、初めからわかるので良いです。しかし今作は冒頭から残酷すぎる内容なので、刊行が遅れたのかもしれないです。他の作品もどれも強烈です。でも、ハマる人は多いと思います。映像がすぐに思い浮かんでくるような気がするのです。舞台がフランスというのも好みです。