はなちゃんのみそ汁2015/12/12

はなちゃんのみそ汁
「はなちゃんのみそ汁」 一ツ橋ホール(試写会)
恋人同士の千恵(広末涼子)と信吾(滝藤賢一)。千恵は乳がんを宣告されるも、2人は結婚を決意。リスクを負って子どもを出産する。幸せな日々が続いていたが、再び病魔に襲われる。
自分の余命を悟った千恵は、自分がいなくなっても、しっかり生きていける力を与えようと、当時4歳の娘のはな(赤松えみな)に、食事や家事の大切さを伝え始める。かつお節の削り方から始め、みそ汁の作り方を丁寧に教える。
初めに夫婦のエピソードが語られます、結婚式や出会い。予想と違って、かなり笑えます。
特に滝藤賢一さんが、ハチャメチャしてくれて、理想の人とは言い難いけど、にくめないキャラクターです。
暗くなってしまいそうな話を、ほんわか明るい映画にしてくれています。
阿久根知昭監督は、この作品がデビュー作ですが、「ペコロスの母に会いに行く」の脚本を手がけた人なのだそうです。「ペコロスの母に会いに行く」も認知症の問題をカラッと明るく楽しく愛情深く描いていたから、「はなちゃんのみそ汁」と通じるところがあります。
千恵さんは自分がいなくなっても困らないというよりも、キチンとした食事や、規則正しく生活してもらうことで、自分が愛する人たちの健康を守りたいということが、伝わってきました。
ドラマにもなって、この実話を知っている人も多いと思いますが、4歳といえば、かなり小さい子どもです。包丁を持たせるのも心配ですが、よくやっているなと思います。それにかつお節を削るところからみそ汁を作るのも、近頃は少ないのではないでしょうか。
主題歌も担当する一青窈さんが千恵の姉役でも出ています。
映画を見たらみそ汁が食べたくなって、家に帰って食べました。インスタントですけどね。

★★★☆☆ 3+

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