ふなふな船橋2015/12/09

ふなふな船橋
「ふなふな船橋」 吉本ばなな・著 朝日新聞出版
中学生の時、父の借金で一家離散、母が再婚する時に、千葉県の船橋で奈美おばさんと暮らし始めた主人公・花。母との別れ際にもらったふなっしーのぬいぐるみを、大人になっても、大切な心のよりどころとしている。
花にはいつも繰り返し見る夢があり、夢の中で小さな女の子と、ゆったりと過ごしている。ひどく傷ついた夜に、夢の中に出てきていた少女が、花に頼みごとをする…。
ふなっしー愛があふれていました。たくさんのゆるキャラがいる中で、ずっと人気を保ち、好かれているふなっしーはやっぱり特別なのかなぁと思いました。
船橋のことがいっぱい出てきて、船橋には馴染みがあるので、余計に理解ができました。船橋らしさが文章から漂ってきます。
よく考えるとオカルト的な要素もあるし、明るい話ではありませんが、なぜかほっこりとしました。主人公の花も奈美おばさんも、親友の幸子もみんなステキな人でした。