ハッピーエンドの選び方2015/11/30

ハッピーエンドの選び方
「ハッピーエンドの選び方」 シネスイッチ銀座
イスラエル・エルサレムの老人ホームで夫婦で暮らしているヨヘスケル(ゼーブ・リバシュ)は発明が得意。望まぬ延命治療に苦しむ友人に頼み込まれて、自らスイッチを押して苦しまずに最後を迎える装置を作ると、噂を聞いた他の人からも依頼を受ける。そんな中、ヨヘスケルの妻レバーナの認知症の兆候が顕著なり、最愛の妻との別れをどう迎えるかという現実をつきつけられる。
老人ホームが舞台で軽快で楽しい映画もいろいろあります。例えばドイツの「陽だまりハウスでマラソンを」や中国の「グォさんの仮装大賞」など、私の好きな映画です。でも、この作品はそういうのを期待するとちょっと違っていました。取り扱うのは安楽死。いろいろな発明が出てくるのではなく、いかに死ぬか。死を望む人に頼まれて止むに止まれず、依頼を受けるけど、苦悩があります。ユーモアは散りばめられているのだけど、シリアスに将来を考えさせられる作品でもありました。
邦題から想像するとハッピーな内容かと思ってしまいますが、それほどハッピーではないので、ご注意を。

★★★☆☆ 3-