流れ星が消えないうちに2015/11/04

流れ星が消えないうちに
「流れ星が消えないうちに」 スペースFS汐留(試写会)
主人公の奈緒子(波瑠)は、突然の事故で恋人の加地(葉山奨之)を亡くした影響で、玄関でしか眠れなくなってしまった。今は加地の親友であった巧(入江甚儀)と、つきあっているが、加地を裏切っているような、後ろめたい気持ちがある。巧にもそれはあって、亡くなった加地を通して同じ傷を抱えている。転勤していた父が、突然帰って来て、菜緒子と2人で生活するようになったり、様々な周囲の出来事や、巧との毎日の中で、少しずつ考えを変えて、前に進みはじめる。
しっとりとした映画でした。高校時代の加地とのエピソードと、現在の生活が入り交っています。奈緒子を演じる波瑠のヘアスタイルが違うので、どっちの話かわかりやすくなっているのですが、つきあい始める前のことや、つきあってからのことと、時系列でなく登場します。あたかも思い出がとりとめもなく思い浮かんでくるようにです。新しい恋人がいても大切な思い出であることには変わりないのです。それを優しく見守ってくれる現在の恋人なんです。高校時代は誰にでもあるような若い頃のドキドキを感じさせます。時代も前のことになるせいか、文化祭でオクラホマミキサーを踊るというのは、胸キュンというよりも、見ているこちらは気恥ずかしくなりました。でも青春だなぁと思えることは多かったです。天文部だった彼の告白がプラネタリウムに関係していたり、星はこの映画では大切な要素で、夜のシーンも多かったです。日本らしい家屋や、家庭料理、夜の町を散歩するなど、なんとも懐かしさを感じさせる映画でした。ラストシーンも良かったと思います。

★★★★☆ 4

「流れ星が消えないうちに」舞台挨拶2015/11/04

流れ星が消えないうちに舞台挨拶
左から、柴山健次監督、渡辺早織さん、入江甚儀さん、葉山奨之さん、塩ノ谷早耶香さん、桐嶋ノドカさん。
右の2人の女性は主題歌と挿入歌を歌っている方。
波瑠さんは来なかったけど、トークショーや、歌もあって、サービス良かったです。ホール内で、プラネタリウム投影もして、きれいでした。