先生と迷い猫2015/09/10

先生と迷い猫
「先生と迷い猫」 なかのZERO 大ホール(試写会)
元校長先生(イッセー尾形)は、堅物で偏屈で、近所でも浮いた存在。亡き妻(もたいまさこ)がかわいがっていたノラ猫のミイが毎日家にやってくる。気がつくと妻の仏壇の前に座っていたりする。妻のことを思い出してしまうので、追い払おうとするが効き目がない。ミイは、ご近所のあっちこちで可愛がられており、いろんな名前で呼ばれている。そんなミイがある日を境に、パタリと来なくなり、気になって探し始める。同じように探している人々との交流があり、いなくなって初めて大切なことに気がつく…。
共演は染谷将太、北乃きい、岸本加世子、ピエール瀧、嶋田久作。
主人公ともいえる三毛猫(ドロップ)が、とっても美猫でした。
日本家屋や自然もある住宅街。日本情緒があふれる町で、他にも猫がいっぱい出てきます。それで、どうなったの?と思うところもあるけど、その物足りない感じを含めて、味わい深い映画になっていて、私は気に入りました。
クライマックスもないし、劇的さもないけど、校長先生をめぐる数日間を眺めていることが、なんとも愛おしいかったです。そして、けっこう笑ってしまうのです。

★★★★☆ 4