画鬼暁斎 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル<前期>2015/08/02


画鬼暁斎

「画鬼暁斎 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル<前期>」三菱一号館美術館

河鍋暁斎(かわなべきょうさい)は、幕末に生まれ、6歳で浮世絵師歌川国芳に入門、9歳で狩野派に転じてその正統的な修業を終え、幕末明治に「画鬼」と称され、絶大な人気を博した絵師です。一方、三菱一号館を設計した英国人建築家ジョサイア・コンドルは、日本政府に招かれ、明治10(1877)年に来日、日本の近代建築に多大な功績を残しました。彼は日本美術愛好家でもあり、暁斎に弟子入りして絵を学び、師の作品を海外に紹介しました。

三菱一号館美術館や、岩崎邸(岩崎久弥茅町本邸洋館)、安田庭園にある旧古河虎之助邸などを設計したジョサイア・コンドルが日本画家の弟子となっていたとは、知りませんでした。


ジョサイア・コンドル《鯉之図》 暁斎の絵の部分を写して描いたもの。
暁英という名前がジョサイア・コンドルの名前。


河鍋暁斎 《金魚と遊ぶ子供たち》 メトロポリタン美術館所蔵


河鍋暁斎 《美人観蛙戯図》 河鍋暁斎記念美術館

いろいろなタイプの絵があって、面白かったです。暁斎は絵日記を書いていて、かわいらしい絵もあります。迫力ある虎の絵や、美人画、春画までありました。
前期と後期では、かなり展示替えがあるようなので、後期も見に行きたいです。