ザ・トライブ2015/05/05

ザ・トライブ
「ザ・トライブ」 シネマカリテ
学校に入学した主人公の少年、勉強をしながらも、そこには犯罪や売春などを行う組織があり、入学早々に彼らの洗礼を受ける。実力で仲間となった主人公は、犯罪に関わりながら、徐々に頭角を現していく。リーダーの愛人で売春している少女のことが好きになり、彼女を自分のものにしようとするが、組織はそれを許さない。
ウクライナ映画で、全編が手話だけで語られます。字幕も吹き替えもありません。でもサイレントではなく、街の中の喧騒や、手話の激しい手振りなどの音は聞こえます。
手話は日本のものとも違うし、基本的には何を話してるのかはわからないですし、設定も名前もわかりません。でも、行動や激しい感情はありありと感じるのです。実験的な映画にも思えました。何を話しているのかを、想像しつつ注意して見続けるので、惹きつけられてしまいます。ウクライナは自分にとっては未知な国なので、理解しようと思うと驚く事が多かったです。もちろんフィクションなので、その国が映画の内容通りではありませんが、かなり衝撃的な内容でした。残酷でもありました。目をそらすことができず、深い印象を残します。人に薦めるのは難しいのですが、見た人は忘れられない映画になると思います。
演じている人は聾唖者だそうですが、その演技はすさまじいものがあります。とくに主人公の女の人(ヤナ・ノヴィコヴァ)は、そこまでやるかと思えるほどです。

★★★★☆ 4