その女アレックス2015/03/24

その女アレックス
「その女アレックス」 ピエール・ルメートル・著 文春文庫
路上で拉致されたアレックスは小さい檻に監禁される。女性が連れ去られたという目撃情報により、警察は捜査を開始する。パリ警察のカミーユは、誘拐事件にトラウマがあり、担当したくないと訴えるのだが、上司から押し付けられる。カミーユら仲間の刑事たちが、犯人を辿っていくと、単に被害者と思っていたアレックスの不可解な行動や過去が浮かび上がってくる…。
145cmしかないカミーユは、妻が事件に巻き込まれ、心に深い傷を負っている。その事件のことが、詳しく語られないと思ったら「この女アレックス」はシリーズ第2弾らしいです。日本では1冊目は発売されていないようです。でもこの本だけ読んでも十分面白いですけどね。1冊目が発売したら読んでみたいです。
アレックスの語りと、カミーユの語りが順番に出てきて、映画を見ているようです。実際映画になったら、年齢制限ができそうな内容です。官能的というのではなく、ショッキングな話だからです。果たして、アレックスの真意は何か?と興味を持ってすすんでいきます。
刑事たちのキャラクターが、際立っています。映画にしたら、どんなキャスティングになるのかと期待してしまいます。

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