イーダ2015/03/23

イーダ
「イーダ」 シアター・イメージフォーラム
1962年。修道院で育った18歳の少女アンナ(アガタ・チュシェブホフスカ)は、院長から叔母の存在を知らされ、聖女の誓いを立てる前に、会ってきなさいと言われる。初めて会った叔母ヴァンダ(アガタ・クレシャ)から、本当の名はイーダで、ユダヤ人であることを知らされる。イーダの出生の真実を知るために、イーダは叔母と共に旅に出る…。
モノクロ映像で、時代も古いので、昔の映画のように見えますが、2013年製作のポーランド・デンマーク合作です。
アカデミー外国語映画賞を受賞した作品は、いつも私の好きなタイプの映画なので、なるべく見ようと思っています。この作品が今年の受賞作です。
初めは修道院での生活が映し出されます。白黒で雪の風景等がなんとも美しいです。おごそかで静謐な雰囲気は、その後もずっと続きます。
叔母さんがいながら、ひきとられずに、一度も会いにきたこともないのは、どういうことだろう。両親はどうして亡くなり、自分はなぜ生き残ったのか、自分は何者で、どこに行くのかというイーダと共に見る人も一緒に考えながら進んでいきます。
途中、アルトサックス奏者の男性と出会い、ジャズ演奏が流れて、映像美と融和されていきます。クラシックも良かったです。
修道院しか知らなかったイーダが世俗的なことに初めて触れます。イーダがとても魅力的で、髪を出すと雰囲気がガラリと変わります。
厳しい事実もあるけど、見て良かったと思う作品でした。

★★★★☆ 4+

公式サイトはコチラ
http://mermaidfilms.co.jp/ida/

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