和菓子のアンソロジー2015/01/14


和菓子のアンソロジー

「坂木司リクエスト 和菓子のアンソロジー」 坂木 司他・著 光文社文庫
和菓子のアン」の著者である坂木司さんが「和菓子」をモチーフに短編を書いてほしいと執筆を依頼したアンソロジーです。
小川一水、木地雅映子、北村薫、近藤史恵、柴田よしき、日明恩、恒川光太郎、畠中恵、牧野修と坂木司の「和菓子のアン」の主人公の出てくる後日談もあり、
10編の作品が収められています。
知っている作家と、初めて読む作家の作品があり、内容も設定も様々です。
SFっぽいのや、警察ものやミステリーなど、楽しめました。
どれも和菓子が出てきます。やっぱり和菓子が食べたくなりました。食べ物の表現が良かったのが柴田よしきさんの「融雪」という話で、カフェを経営している主人公の女性が、ランチで作る料理が本で読んでいるだけなのに、おいしそうでした。
「和菓子のアン」が面白かったので、続編を読みたいです。この本の短編で今のところ我慢しておきます。