パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト2014/07/16

パガニーニ
「パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト」 TOHOシネマズシャンテ
19世紀イタリア。ヴァイオリニストで作曲家のニコロ・パガニーニ(デビッド・ギャレット)は、まだ無名で、酒や女、賭博に溺れる日々を過ごしていた。パガニーニの才能を見抜いたウルバーニ(ジャレッド・ハリス)は、自分と契約をしないかと持ちかけ、敏腕マネージャーぶりを発揮し、パガニーニは名声を得ていく。指揮者ワトソン(クリスチャン・マッケイ)の尽力により、ロンドン公演を行うことになったパガニーニは、ワトソンの娘シャーロットのことを気に入る…。
カリスマ性があって、甘いマスク、超絶技法のヴァイオリン演奏で、聴いたものは魅了されてしまいます。シャーロットも初めは嫌っていたのに、演奏を聴いた途端に、ウットリしてしまうのです。芸術家ゆえに他のことは無頓着で、思いのままに生きるパガニーニ。ウルバーニはサポートというよりは、彼を思い通りに操っているようで悪魔的でした。「ファウスト」のメフィストフェレスを思い出させます。音楽の環境をさずける換わりに、思い通りに生きることはできないというのかな。でも、全ては音楽のためにしていることで、その才能のためにウルバーニは奴隷になっていると言っているのです。
主役のデビッド・ギャレットは、有名なヴァイオリニストですが、製作総指揮で、音楽も担当しています。演奏シーンはさすがに圧巻です。ヴァイオリンの天才でありながら、演技もできるのですね。

★★★☆☆ 3+