感染遊戯2014/03/20

感染遊戯
「感染遊戯」 誉田 哲也・著 光文社文庫
会社役員刺殺事件を追う姫川玲子は、ガンテツ(勝俣警部補)に、15年前の事件のことを聞く。官僚が被害者となる事件がいくつかおきていて、元刑事の倉田や姫川の部下だった葉山が、関わっていた。バラバラに見えた事件は、実は一つの繋がりがあった。
ストロベリーナイトの姫川玲子シリーズだけど、姫川は、時々出てくる程度で、ガンテツ、倉田、葉山が中心の短編集。でも短編集のふりをしながら、すべてが関連しているという作りになっています。最後の方になると、つながりがわかってきます。
他にも本編で姫川がとっていた行動の意味がわかったりして、本編を補うような内容にもなっています。最近スピンオフ小説って多いですが、楽しいです。
姫川の天敵ともいえるガンテツのことが、よくわかります。ライバルだけど、憎み合っているわけではなく、どちらも卓越した才能のある刑事であって、似ているところもあるのです。