わたしはロランス2014/02/20

わたしはロランス
「わたしはロランス」 渋谷アップリンク
カナダ・モントリールで、国語の教師をしているロランス(メルヴィル・プポー)は、恋人のフレッド(スザンヌ・クレマン)と同棲している。ロランスは彼女のことを愛しているのだが、自分は本当は女になりたいこと、自分を偽り続けていることができないことを、打ち明ける。衝撃を受けるフレッドだったが、彼女もまたロランスを愛しているからこそ、ロランスの気持ちを尊重しようとする。周囲の偏見や拒否反応の中、果敢に挑戦していくふたりだったが、いつしかフレッドには迷いが生じてくる…。
ロランスは長身で、風貌もそんなに女性らしいタイプではなく、髪も短いので、いかにも女装に見えます。恋人から、実は女になりたのだと、告白された方はたまったものではありません。自分たちの恋愛はなんだったのかと疑いを抱きます。しかし、ロランスはゲイというわけでもなく、とにかくフレッドを愛する気持ちは本気なんです。愛することは変わらず、何年も思い続けていきます。
初めの方は、ちょっと騒がしい感じがしましたが、アート作品を観るような、美しい映像と音楽の世界でした。なんだかビジュアル系バンドのミュージックビデオを見ているような気分になります。2人の10年に渡るラブストーリーを、じっくり見せてもらったという気持ちになりました。この映画は168分とちょっと長めです。でも、どうなるのだろうという気持ちで、飽きなかったです。23歳でこの作品を撮ったグザヴィエ・ドラン監督は、今後注目です。おまけに監督自身もイケメンです。
この映画の劇場公開は2013年の9月なのですが、ミニシアターで上映していたのです。友人が良かったって、言っていたので、興味が湧きました。私も観に行って良かったなぁと思いました。

★★★★☆ 4