使命と魂のリミット2014/02/08

使命と魂のリミット
「使命と魂のリミット」 東野圭吾・著 角川文庫
医療ミスを公表しなければ病院を破壊するという強迫状が帝都大学病院へもたらされる。
研修医の氷室夕紀は、かつて自分の父親が手術で帰らぬ人となったことで、執刀した心臓血管外科の権威である西園教授に疑念を抱いている。現在は西園教授のもとで研修をしている。医療ミスはあったのか、犯人の目的は?
医療ミステリーです。そういえばガリレオシリーズの湯川教授も帝都大学の准教授でしたっけ。東野圭吾の小説は哀愁ただようものが多いです。その分ちょっと暗い感じがしましたけど、最後は感動がありました。その後はどうなったのかと知りたい気持ちもありましたけど、終わり方が絶妙でした。少しずつ紐解かれていき、事件の全容がわかってくるのが面白いです。医療現場の大変さが伝わってきました。