トラブゾン狂騒曲2013/09/10

トラブゾン狂騒曲
「トラブゾン狂騒曲-小さな村の大きなゴミ騒動-」を観てきました。
トルコ北東部のトラブゾン地域の村チャンブルヌ。緑豊かな村にゴミ処理場が建設された。政府の役人と反対する村の人々、村の人々や市長などのインタビューを撮り混ぜたドキュメンタリー。
大好きな映画「ソウル・キッチン」の監督作品と知って観に行ったのだが、村人たちが役人にまくしたてたり、ゴミが山積みになっているシーンがいっぱいあって、見ていてちょっと辛いです。ゴミ処理場のせいで、海も汚くなってしまって、そこで海水浴をする人々。見ていて苦しい風景である。映像だから感じないけど、臭いもすごいらしい。監督が訴えたかったことはよくわかる。厳しい村の状況だけど、ずさんな政府の計画により、小さな村に迷惑がかかっているということ。映画の中でも言われているけど、もし自分の家の前に毎日ゴミが捨てられていたらどうだろう。都会は便利になって、美しく保たれていても、地方にシワ寄せがきているのだ。日本でもそういうことが言えるだろう。
緑豊かで、穏やかで素朴な生活がそこにあるのに、ゴミ処理場を押し付けられているのだ。福島だって原子力発電所がなければ、震災があっても、家に戻り元の生活を取り戻せた人が多数いるはずだ。自分に降りかからなければ良いわけがない。
映画はちょっと眠くなってしまったけど、トルコの村の生活ぶりが見られた。この村を救ってほしいな。

★★☆☆☆ 2

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