公開処刑人 森のくまさん2013/05/20

公開処刑人 森のくまさん
「公開処刑人 森のくまさん」 堀内 公太郎・著 宝島社文庫
ネットに犯行声明をカキコミする連続殺人犯は森のくまさんと名乗っている。被害者はレイプ犯など、サイテーな人間ばかり、犯人を支持する者まで出てくる、いじめがもとで自殺しようとしていた女子高生の前に謎の男が現れ、自殺を思いとどまらせようとする…。
登場人物と人間関係がちょっと複雑で、どっちがどうだっけっと混乱したけど、構成が変わっていて、面白かったです。森のくまさんというかわいい名前なのに、残忍なことをしていく、特にオープニングのところなんか「森のくまさん」の歌を歌いながら、ただごとじゃない事が遂行されている様子にびっくりして、ひきこまれます。
この本をもらった時に、かわいい表紙!と思ったんですが、よく見ると「公開処刑人」という言葉が付いているし、くまさんの手や顔に血がついていて、予想と違った話が展開されました。
「図書館戦争」の世界だったら、メディア良化法により、有害図書に指定されちゃいそうな本ですが、本が自由に読める世界で良かったです。