呪い唄 長い腕Ⅱ2013/01/24

呪い唄
「呪い唄 長い腕Ⅱ」 川崎 草志・著 角川文庫
前作「長い腕」で語られる四国の早瀬町での事件から数ヶ月。明治時代の棟梁・近江敬次郎が町にかけた呪いが、現代にも影響を与えている。ゲーム会社に勤務し、今はフリーでデザインの仕事をしている女性・汐路は町に留まって呪いについて調べている。幕末に流行した「かごめ唄」が、平成の世にも流れ始め、次の事件が…。
勝海舟の時代の話と現代の早瀬町の話が交互に語られます。両方の話とも面白いけど、途切れ途切れな感じもして、片方だけを一気に読みたくなります。最初の方は更にいろいろな時代や場所が混じり合っていて、その関係がわからないので、ゴチャゴチャします。だんだん読み進むと意味がわかってきます。内容的には前作から読まないと人間関係がわかりにくいです。
前作から10年以上たってからの続編だそうですが、私は昨年前作を読んだばかりなので、違和感なく続いて読めましたし、とても面白かったです。まだ、気になる点もあるので、次回作を期待します。