六月六日生まれの天使2013/01/18

六月六日生まれの天使
「六月六日生まれの天使」 愛川 晶・著 文春文庫
目を覚ますと、記憶喪失になっていた女性。ベッドには気味が悪い仮面を被っている裸の男性。この人は誰?自分の名前は?わけがわからないまま、服を着て外に飛び出すと、雪が降っている…。
二度読みたくなると帯に書いてあったけど、確かに最後にわかってみると、更に疑問がいっぱいになってきて、もう一度読んだら、整理できそうです。でも凝った内容なので、そういう気もおきないです。
どういう状況なんだと、理解しようと頭を働かせて読み進みますが、思い込みがミスリードさせていくのです。
思い出すのは乾くるみの「イニシエーション・ラブ」ですが、「イニシエーション・ラブ」のわかりやすさよりも難解です。描写もエグいので、好みではないかなぁ。