拝啓、愛しています2012/12/30

拝啓、愛しています
「拝啓、愛しています」を観てきました。
老人というには若く感じるけど、孫も成人している位だから、老人と言ってもいいのだろう。早朝にバイクで牛乳配達をしているマンソク(イ・シンジェ)は、リヤカーで重いものを運んでいる女性(ユン・ソジョン)と言葉をかわすようになる。マンソクは冒頭は嫌な感じ男で、声が大きくて口が悪いのだが、実は心優しい人。女性は教育を受けていなくて、苦労している控え目な人。
二人を温かく見守っている駐車場の管理人のグンホン(ソン・ジェホ)は、認知症の妻を献身的に面倒を見ている。
ひとつの坂を舞台に、老いた男女が出会い、互いを大切に思うようになる話と、もう1組長年連れ添った妻を思う夫婦愛が描かれている。
友情や愛、高齢化社会など、“大切に思う心”が織りなすストーリー。
若い美男美女の恋愛ではなく、老いていく男女の純愛が映画になってしまうなんてと思いますが、これがまた本当にロマンスなんですよね。
主人公マンソクの性格が面白くて、結構笑いもあります。そして高齢化社会の問題も浮き彫りにされてきます。たとえ病気ではなくても、自分たちの残された時間を考える出会い、内容は楽しいことばかりではないですが、何故か温かい気持ちになって映画館を出てきました。でも涙腺に触れることバリバリでした。

★★★★☆