危険なメソッド2012/11/07

危険なメソッド
「危険なメソッド」を観てきました。
若き精神科医ユング(マイケル・ファスベンダー)は、新たな患者ザビーナ(キーラ・ナイトレイ)を受け入れる。彼女の幼少期の記憶をたどり、強いトラウマの原因をつきとめていくが、二人は医師と患者の一線を越え、不倫関係になる。精神分析学の権威だったフロイト(ヴィゴ・モーテンセン)はユングのことを認め、自分の後継者と考えていたが、ザビーナをめぐるユングの葛藤や理論の対立で、次第に師弟関係にも変化が生じてくる…。
精神分析の基礎を築いたフロイトとユングの出会いや関係、そこに1人の女性が関わっていたという、史実に基づいた物語。
監督はデヴィッド・クローネンバーグ。
心理学の理論は聞いたことがあっても、ユング自身がどんな人物であったのかは知らなかったので、とても興味深かったです。このフロイトとユングのキャスティングもステキ。当時の病院や生活の雰囲気も見れて楽しかったです。フロイトはわりと子だくさんだったとか、ユングは奥さんがお金持ちだったとか、初めて知ることが多かったです。ザビーナのことも知らなかったし。
心理学に興味がない人にはちょっと堅苦しい映画かもしれないです。私はユングが好きなんです。
超常現象的な学説を唱えるユングに対し、そういうことを認めないフロイト、討論したり、夢を分析したりするところがまた面白かったです。偉大な2人の偉人によって、心理学の世界は大きく変わったし、患者であったザビーナは聡明な女性で、精神分析学に貢献していた言えるでしょう。

★★★★☆

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