どれくらいの愛情2012/10/03

どれくらいの愛情
「どれくらいの愛情」 白石 一文・著 文春文庫
表題作は5年前に結婚の約束をしていた女性・晶に裏切られた正平は、仕事に打ち込み、思わぬ成功を収めていた。再会したふたりだったが、わだかまりは消えない。しかしいくらふり払っても5年の間、忘れることのできない人であった。明らかになっていく彼女が去って行った本当の理由とは…。
4つの中編の入った恋愛小説集。
全部面白かったけど「どれくらいの愛情」は心に残ります。
博多弁の会話が、心地よく響いてとても良いのです。
グレアム・グリーンの「情事の終わり」という本がありましたが(映画では「ことの終わり」)、ちょっとそれを思い出すような話でした。

白石一文の私のベスト本は「私という運命について」角川文庫