屋根裏部屋のマリアたち2012/08/07

屋根裏部屋のマリアたち
「屋根裏部屋のマリアたち」を観てきました。
1960年代パリ。株式仲買人のジャン=ルイ・シュベール(ファブリス・ルキーニ)は、妻の雇ったスペイン人メイドのマリア(ナタリア・ベルベケ)を迎える。マリアの仕事は完璧。朝食のゆで卵の固さも望み通り。マリアはジャン=ルイの住むアパルトマンの屋根裏に住んでいる。そこにはスペイン人の家政婦仲間たちも数人住んでいる。ジャン=ルイが親切にしてあげたこともあって、メイドたちと仲良くなり、陽気で前向きな彼女たちに影響されていく。ジャン=ルイはブルジョアだけど、味気なかった生活が変わり、人生の愉しさを発見していく…。
一言でいうと、チャーミングな映画でした。普通のおじさんだけど、ちょっととぼけたようなファブリス・ルキーニが、いろいろな状況に巻き込まれていきます。もともと人が良いので、何かと親切にしてあげます。それまで知らなかったスペインのことや、メイドたちのことに興味を抱いていくジャン=ルイ。あげくに、メイドたちと一緒に屋根裏に住んでみたら、今までに感じたこともないような自由を味わうのです。子どもたちが家に帰ってくれないかと頼みにきたりして、おかしいです。メイドたちと車で郊外に遊びに行く風景がきれいだったなぁ。マリア役の人はとても美しかったです。ただ仕事ができるメイドというよりは、頭が良くてプライドを持っていて、筋が通っているところが良いです。この時代のパリの雰囲気も感じることができて、私はとても楽しい映画でした。

★★★★☆