レンタネコ2012/05/20

「レンタネコ」を観てきました。
平屋の一軒家に住むサヨコ(市川実日子)は、たくさんの猫と一緒に住んでいます。メガフォンで「レンターネコ、ネコ、ネコ。寂しいヒトに、猫、貸します。(石焼いも風に)」と言いながら、猫を乗せたリヤカーを引きながらネコのレンタル業をしています。寂しい老婦人(草村礼子)や、単身赴任中の男性(光石研)、レンタカー屋の受付嬢(山田真歩)などが、ネコをレンタルし、彼らの心の穴を埋めてきます。
なんとお隣りに住むおばさんが小林克也なんです。なかなか似合っています。
展開が読めないので、どうなるんだろうと思いましたが、サヨコのゆるい日常を見ているだけで楽しかったです。庭で1人で流しそうめんをしていたりして、えーっ1人で?と思いつつ、こういう庭がある生活もいいなぁと思いました。
カラフルなファッションも行動も独特で、市川実日子ちゃんのイメージに合っていました。
映画を観る前に想像していた内容は、猫をいっぱい飼っている女性が、試行錯誤の末にレンタネコ屋を始める話なのかと思っていたんですが、実際は冒頭から猫を乗せたリアカーを引いていて驚きました。それも、どう見てもお客さんなんかいるの?って感じなんだけど、ちゃんといるんですね。
猫たちはおとなしくて、かわいらしかったです。猫好きにはたまらないでしょうね。大切にされて、気ままにいられる猫たちにとって、サヨコの家にいるのは幸せなことでしょう。
イラストや漫画を描いている益田ミリさんの世界にもちょっと通じるなぁと思いました。自分の存在意義に疑問を感じることや、結婚適齢期の微妙な心の葛藤とかね。

★★★★☆